医療

【今すぐ患者さんに説明できる!】半月板損傷を理解する

こんばんは。
セラピスト診断学研究所の元原です。

今日は、
「半月板損傷を理解する」
について、
わかりやすく3つのポイントでお伝えします。


①半月板は痛みを感じない

②損傷部は修復しな

③本当のマックマレーはこうやる

 

半月板損傷は、
膝の痛みの中でもポピュラーな病名です。
半月板がどこにあるか
ということはわかっていても、
「痛みの原因がどこにあるのか」

ということまで詳しく分かっていない方は、
少なくないと思っています。

では早速、

①半月板は痛みを感じない

これは専門学校で習う解剖学の話ですが、
なぜか実際の医療の現場では
忘れ去られていることが多い事実です。
「この膝の痛みは半月板損傷が考えられますね。」
というフレーズを一度は

言ったことがあると思いますが、
・半月板自体には痛みを
感じる神経がほとんど通っていません。
痛みの発生のメカニズムをしっかりと理解しておきましょう。
小児の半月板には、
血行野が多いというのは周知のとおりですが、
成人になるに従い外側1/3未満までになります。
事実、半月板損傷の手術を行う際に、

半月板を切除したところで 半月板自体から出血が起こることはありません。
(小児の場合は別ですが)
【なぜ半月板は痛みを感じないのに、
半月板損傷に伴う痛みが発生するのか?】
その詳しいメカニズムに関しては、

いろんな先生が情報を発信されているので
そちらをご参考ください。
私がお伝えするのは、

「膝を中心にした年間1000例の手術に帯同した経験」
から得た知見のみです。

●半月板が損傷した箇所そのものが痛みを発するわけでなく、 膝関節の運動に伴い、
脛骨大腿関節に損傷した半月板が嵌頓した際に、
周囲の滑膜が興奮し痛みを発する のだと考えています。
現に半月板の関節鏡術後に

干渉される原因が消失した膝関節では
その日のうちに歩いて
帰宅することができています。 仮に、半月板自体に痛みを
感じる神経が通っているとしたら、
切除したその日に歩行することは不可能だと考えています。

②損傷部は修復しない

半月板は一度損傷してしまうと、
そのままにしていては修復されることはありません。 最近の整形外科学会での
膝関節鏡手術でのトレンドは
『切除術』ではなく『縫合術』
になっています。
年齢の若い患者さんでは、

元々縫合術が選択されることが多かったですが、
最近は、中高年にも縫合を行うことで

組織の修復がえられる、という認識になっています。
ということは、
「損傷した部分をきちんと縫合して固定することができたら、
修復される可能性はある」
という表現がが正しい表現かもしれません。
ただここでは、治療家・セラピストが

誤解してしまっている「半月板損傷は治る」
に言及してみたいと思っています。
例えば、治療院に来た患者さんが、
「病院で半月板損傷と言われた」 ということでしばらく治療院に通うと

膝の痛みが軽快した場合。
こうなった時に治療家は
「半月板損傷は治った」と勘違いをします。
現実、一度損傷した半月板は

放っておけば修復することはないですが、 その損傷部に干渉されなくなれば、
滑膜の異常興奮(炎症)は徐々に収まり
症状自体は軽快してきます。 正しい表現をするなら、
・損傷部は修復されていないが、

炎症所見が軽減した だなと考えています。
『半月板損傷治します』 こういった誇大広告は、

医者からも叩かれる要素が満載なので、
十分気をつけておいた方が良いなと考えています。

③本当のマックマレーはこうやる

柔道整復師の教科書に載っている 「膝関節の半月板損傷のスペシャルテスト」 McMurray testは、感度がものすごく低いです。
現場では正直使えたものではありません。
『McMurray testの目的を考えたときの最適解はこれだな』
と考えている方法を紹介します。
あくまで私見ですので、

正確な特異度・感度のデータはございません。
対象の膝を軽度屈曲位にします。
損傷の疑いが内側半月板であれば、
・股関節外旋位、下腿を軽度外旋位 に保持し内側半月板に圧をかけるように

屈曲していきます。 前節の損傷であれば0°〜45° 中節の損傷であれば90°前後 後節〜後角の損傷であれば120°から最大屈曲位 で
クリック音または痛みを訴えます。
外側半月板の損傷を違う場合は、
・股関節内旋位、下腿をやや内旋位 に保持し同様の動きを繰り返します。 この方法で、私はブラインドで

『おおよそどの辺りが損傷しているか』
を判断することができます。
これは経験を積み重ねた結果なので、

数をこなせば誰でも出来るようになると思っています。
治療院に勤める治療家・セラピストは、

半月板損傷を疑う患者さんが来院された場合、 今日からでもこの方法でチェックしてみてください。
お分かりいただけましたでしょうか。
本日のテーマ、「半月板損傷を理解する」についてまとめてみました。

今日のブログを分かりやすくまとめた動画がこちら!!

↓↓

関連記事

  1. 【スポーツをしている学生さん】太ももの痛み 原因は?💡  広島市中区の…

  2. 【五十肩の施術に悩む治療家、セラピスト必見!】五十肩(凍結肩)の病態鑑…

  3. 【スポーツに携わる治療家、セラピスト必見!】シンスプリントの画像の特徴…

  4. 【医療連携がとれない治療家、セラピスト必見!】 医師と連携したほうが…

  5. 「脊髄空洞症を理解する」

  6. 「画像読影を学んだほうがいい3つの理由」

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP